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ジャッキの高さ調整、間違いやすいポイントとは?

2025.07.18 金曜日

 

 

足場の組立で見落とされがちだけど、現場の安全性に直結するのが「ジャッキの高さ調整」。

 

地味だけど、奥が深いこの作業。

 

実は、事故や足場倒壊の原因になる間違いも多い作業工程の一つなんです。

 

今回は、現場経験者だからこそハッとする「よくあるミス」や「正しい調整の基本」を解説します。

 

 


 

■ ジャッキとは?

まず、ジャッキとは足場の最下部に取り付ける「高さ調整機能付きの部材」で、

 

地面の凹凸を調整するために使います。

 

一般的には「ジャッキベース(固定ジャッキ)」や「自在ジャッキ(スクリュージャッキ)」と呼ばれるもので、

 

ネジ式になっており、クルクルと回すことで高さを微調整できる構造です。

 

■ よくある間違い①:ジャッキの出しすぎ

最も多いミスが「ネジを出しすぎてしまう」こと。

 

メーカーの指定では、ジャッキのねじ出し長さは最大でも30cm程度とされており、

 

それ以上出すと強度が激減します。

 

地面が低いからといって40cm以上出してしまうと、足場全体が“ぐらつく構造”になり、

 

強風時や地震時に倒壊リスクが上がります。

 

■ よくある間違い②:不安定な地面の上に直接設置

柔らかい土や斜面、砂利の上にジャッキを直置きしてしまうのもNG。

 

荷重が一点に集中して沈み込み、全体のレベルがズレてしまうためです。

 

この対策としては、敷板(ベースプレートやコンパネ)を下に敷くこと。

 

特に雨上がりなど地面が緩んでいる日は注意が必要です。

 

■ よくある間違い③:全体の水平を取らず“目視でOK”にしてしまう

ジャッキで高さ調整してるはずなのに、仕上がった足場が傾いている…。

 

これ、ありがちな「目視調整だけで済ませてしまう」パターンです。

 

正しくは、水準器を使ってベースフレームが水平になっているかを確認しながらジャッキを調整することが必要です。

 

■ ジャッキ調整の正しい手順(基本)

 

1.設置箇所の地面状況を確認

2.必要に応じて敷板を敷く

3.ジャッキを回し、他の支柱とバランスを合わせる

4.水平器で水平確認

5.最終的に足場全体の安定感を再確認

 

 


■ 地味だけど「現場力」が問われる部分

ジャッキの調整って、一見簡単に見えるけど、

実はその人の段取り力・安全意識・施工レベルが問われる部分でもあります。

 

「目に見えない揺れ」や「わずかな傾き」を感じ取れるようになるのは、経験を重ねてきた職人の証拠。

 

逆に言えば、ジャッキの扱いが雑な現場ほど、事故やトラブルのリスクは高いです。

 

足場の安全は、ジャッキから始まる。

 

ほんの数センチの違いが、現場全体の安全性に直結します。

 

弊社RELIEFでは、全現場で安全第一の組立を行っています。

 

足元を固めること」こそ、職人としての基本です。

 

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