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【なぜ足場の上は特に暑い?】くさび式足場の構造から見る、夏の危険ポイント
「夏の現場は暑い」というのは誰もが知るイメージですが、実は同じ現場でも、地上で作業する人と足場の上で作業する職人とでは、体感する暑さがまったく違います。
なぜ足場の上はここまで暑くなるのか。今回は、株式会社RELIEFで日常的に組んでいる「くさび式足場」の構造そのものに注目しながら、夏場ならではの危険ポイントを解説します。
くさび式足場という”金属の塊”の上で働くということ
RELIEFの現場で主に使用しているのは「くさび式足場」と呼ばれる仮設足場です。建地(たてじ・垂直の支柱)と布板(ぬのいた・足を乗せる横板)、手すり、筋交いといった金属部材をくさびで固定しながら組み上げていきます。この足場は軽量でありながら十分な強度を持ち、施工スピードにも優れているのが特徴ですが、素材の多くがスチールやアルミといった金属である以上、直射日光を浴び続けると当然ながら熱を帯びます。地上のコンクリートやアスファルトも熱くなりますが、足場の建地や布板は表面積に対して厚みが薄いため、太陽光を浴びてからの温度上昇が非常に速いのです。
部材ごとに違う”熱の持ち方”
同じ足場でも、部材によって熱の持ち方は異なります。布板は足の裏に近い位置で熱を受けるため、安全靴の底越しにじんわりと熱が伝わってきます。手すりや筋交いは素手で触れる機会が多く、真夏の炎天下では数分放置しただけで火傷しそうなほど熱くなることもあります。さらに、くさびを固定する金具部分は特に厚みがあるため蓄熱しやすく、夕方になってもなかなか冷えないという特徴もあります。
「風があるから涼しい」は錯覚
足場の上は地上より風が通りやすく、体感的には涼しく感じることがあります。しかし実際には、風が汗を素早く蒸発させることで一時的にひんやり感じているだけで、体内の水分はどんどん失われています。これは「不感蒸泄」と呼ばれる現象で、汗をかいている自覚がないまま脱水が進むため、地上作業以上に水分補給のタイミングを意識的に管理する必要があります。加えて、照り返しは地面だけでなく、隣接する建物の外壁やガラス面からも足場に向かって反射してくるため、思わぬ方向からの熱も受けることになります。
RELIEFが実践している構造理解に基づいた対策
RELIEFでは、こうした足場構造そのものの特性を職人全員が理解した上で対策を行っています。具体的には、金属部材が特に熱を持ちやすい南面・西面の作業を午前中に前倒しする、手袋を必須にする、布板の照り返しが強い時間帯は日陰になる位置で休憩を取るなど、構造上の弱点を踏まえた工夫を重ねています。
新人が見落としがちなポイント
経験の浅い職人ほど、「風があるから大丈夫」「まだそんなに時間が経っていないから平気」と過信しがちです。RELIEFでは新人研修の段階で、この足場という構造物がどのように熱を持ち、どこが特に危険なのかを実際に触れながら教えることを大切にしています。知識として知っているだけでなく、体感として理解することが事故防止につながると考えているからです。
現場で工夫されているアイテム
実際の現場では、くさびを叩き込む際に使うハンマーの柄に滑り止めの布を巻くなど、道具レベルでの小さな工夫も積み重ねられています。こうした現場の知恵は、マニュアルだけでは伝わらない部分も多く、先輩から後輩へと実地で受け継がれています。
まとめ
足場の上の暑さは、単なる「高いところは暑い」という話ではなく、くさび式足場という構造物の材質・形状に根ざした現象です。
RELIEFでは、この構造理解を土台にした熱中症対策を、現場に立つ全職人に浸透させています。

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